新型インフルエンザワクチンの接種回数の見直しについて
平成21年12月16日
厚生労働省
今般、中学生、高校生及び妊婦に対する1回接種後の臨床試験の結果が得られたことから、新型インフルエンザワクチンの接種回数について、専門家の意見も伺いながら検討を行い、以下の方針で対応することとした。
《これまでの確定事項》
○「健康成人」(*)及び「65歳以上の者」については、1回接種とする。
○「妊婦」は1回接種とする。ただし、妊婦を対象とした臨床試験の結果により検証を行う。
○「基礎疾患を有する者」は1回接種とするが、著しく免疫反応が抑制されている者は2回接種としても差し支えないものとする。
○「1歳から小学校6年生に相当する年齢までの者」は2回接種とする。なお、中学1年生に相当する者であっても接種時に13歳になっていない者については、2回接種とする。
○「中高生に相当する年齢の者」は当面2回接種とするが、今後の中高生を対象とした臨床試験の1回目の接種結果等を踏まえ判断する。
*「健康成人」には、「中高生に相当する年齢の者」に該当しない18才及び19才の者を含む。
《今回の見直し方針》
(1)「中高生に相当する年齢の者」は1回接種とする。
今回の中高生を対象とした臨床試験において、1回接種で国際的な評価基準を上回る十分な抗体価の上昇がみられたことなどから、「中高生に相当する年齢の者」については、1回接種とする。
* ただし、中学1年生に相当する者であっても接種時に13歳になっていない者については、2回接種とする(上記《これまでの確定事項》参照)
(2)「妊婦」は1回接種の方針を維持する。
妊婦については、健康成人を対象とした臨床試験の結果などを踏まえ1回接種としていたが、今回の妊婦を対象とした臨床試験において、1回接種で国際的な評価基準を上回る十分な抗体価の上昇がみられたことなどから、1回接種の方針を維持する。